忍者ブログ
ハンドメイドショップオープン!ナザールボンジュウなど、 トルコ窯焼きビーズネックレス販売してます。 http://minne.com/anmonite
 935 |  934 |  933 |  932 |  931 |  930 |  929 |  928 |  927 |  926 |  925 |
Posted : 2024/04/20 03:48
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted : 2015/03/30 00:21

坂本 勉 山川出版社


http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%B5%A8%E6%AF%AF%E3%81%AE%E9%81%93%E2%80%95%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%8F%B2-%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2-%E5%9D%82%E6%9C%AC-%E5%8B%89/dp/4634491702


ペルシア絨毯の技法やデザインなどについて
触れた本はかなりあるのですが。
これは主に「流通」について。
なかなか面白かったのでメモぽく箇条書きにしてみた。


面白いと思ったのが、イラン、トルコとも、欧米に絨毯が売れるとわかると
大規模な工場を作るようになるのと。


中央に花のメダイヨンがある、絨毯の代表的な絵柄は
もともとはヨーロッパ人の好みに合わせて作ったものであることなど
目からウロコでありました。


残念ながら家に高級絨毯はないのですが
「絨毯の話」はなぜか心惹かれるものがあります。


●ペルシャ絨毯


V&Aの「アルダビール絨毯」:ペルシャ絨毯の最高傑作といわれる
(床に敷かれている巨大絨毯がそれです)


イラン、絹の生産(16世紀くらい)&輸出
タブリーズから
アルメニア商人 アレッポ、イズミール→ミラノ、リヨン


1867年蚕の病気の影響
絨毯へ輸出


1878年絨毯が生糸の輸出額を抜く


ヨーロッパの需要


産業革命
万博 1873年ウイーン万博


カーペットを流通 商人


ツイグラー商会(本店、マンチェスター)
イランとイギリス
イギリスの綿 リバプール→イスタンブール→イラン(タブリーズ)
イランの絨毯→イギリス
1881年ソルタナーバード(アラーク)に絨毯工場
立地が良い
ソルタナーバード→ハマダーン→ケルマンシャー
→バクダッド→バスラ→(ペルシャ湾)→ヨーロッパへ(計画)
ソルタナーバード→タブリーズ→イスタンブール→ヨーロッパ(実際)


絨毯のサイズをヨーロッパの需要に合わせる
デザイン:中央に花のメダイヨン←マンチェスターの絹織物のプリント地にヒントを得る


1890年代タブリーズに絨毯工場
男性(少年)を雇う
トルコ結び(アゼルバイジャン地方なので)
タブリーズ商人:問屋制家内工業
アゼルバイジャン・トルコ系
カフカースの諸都市→エルズルム→トラブゾン→イスタンブール→ヨーロッパ


イスタンブール:絨毯の取引 ヨーロッパとの中継貿易地


ケルマーン


イラン各地の絨毯生産地
タブリーズ、イスファハーン、ケルマーン、マシュハド
アゼルバイジャン地方、ホラーさーん地方。
シャーセバン族、トルクメン族


ザクロス山脈 クルド族、ロル族、バフティヤーリー族
南部 カシュガイ族


 


●トルコ絨毯


産地
ヘレケ:絹の絨毯 ペルシャ絨毯の影響が強いデザイン


オスマン帝国
1860年代 絨毯を輸出
イズミル:貿易港
産地:ウシャク
商人:ヨーロッパ人、アルメニア、ギリシア人


1890年代さらに内陸部へ


1908年 オリエンタル・カーペット製造会社設立
    本拠 イズミル イギリス、フランス、イタリアの6つの商会がつくる
    直営工場をもつ


1913年 オリエンタル・カーペット製造会社が
アナトリアの絨毯の3/4の生産


オスマン帝国の絨毯 90%がイズミルから海外へ輸出


イスタンブール:イラン、カフカス、中央アジアからヨーロッパの中継地


第一次世界大戦が終わり、オスマン帝国が滅ぶと、トルコ絨毯の輸出が落ち込む


1930年代オリエンタル・カーペット製造会社が解散


第二次世界大戦後


絨毯の流通


ロンドン


ハンブルグ
イラン商人が1960年代くらいから活動
ハンブルグからペルシャ絨毯を欧米へ


現代の産地 ギリシア、アルメニア商人が生産まで支配
中央部:コンヤ、ラディク
カッパドキアのアヴァノス、ユルギュプ
カイセリ、ピュンヤン
南:ニーデ、ヤフヤル
西南部:イスパルタ、ブルドゥル
東部:シヴァス、カルス


 

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
Admin / Write / Res
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[01/05 anmonite]
[12/28 竹内愛子]
[11/16 anmonite]
[11/16 anmonite]
[11/16 cajante]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
anmonite
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
手仕事ネットショップ“anmonite”オーナー。
ショップは今春オープン予定
ビーズ曼荼羅などを出品するつもり。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  化石の日記Ver2.5  All Rights Reserved.
*Material / Template by tsukika  *忍者ブログ [PR]