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奥田 実紀 著 産業編集センター
「タータンチェック」をテーマに
スコットランドを旅した本。
スコットランド。本当にこんなにタータンにあふれているの?
(ホテルの内装とか、ほぼタータン)
信じていいの?
可愛すぎる!
知らなかったのですが、
タータンチェックには
地域、企業、家系など、オリジナルデザインがある。
登録し、認可されたものがタータンチェックと名乗れる。
のだとか!
ちなみに登録はここ↓
https://www.tartanregister.gov.uk/index.aspx
一見わかりにくいサイトですが、
右上のquick tartan serch に適当な語を入れると
関連した柄が検索されてくる。
例えば「red」と入れると
130種類の、赤いタータンチェックの柄が。
一体、世界にはどれだけ柄があるのでしょう。
それにこたえてくれそうな本をみつけました。
Tartan check patterns
The Complete Book of Tartan: A Heritage Encyclopedia of over 400 Tartans and the Stories That Shaped Scottish History
http://www.amazon.co.jp/The-Complete-Book-Tartan-Encyclopedia/dp/0754819817/ref=pd_cp_b_3
どちらも入手困難ぽいですが。
よさそうですね~
トマス ホーヴィング (著) 白水社
メトロポリタン美術館元館長による回顧録。
全570ページ。字もびっしり、読むのに時間かかったけど面白かった。
美術品購入や、展示に関する話がほとんどですが。
美術に関心なくても大丈夫。
>ジェームス・ロリマーは独特の雰囲気を持った人物だった。
>恰幅がよく、ロンドンやマドリッドで誂えたスーツをいつも僅かに着崩していた。
>どんなフォーマル・ウエアにも必ずアーミー・ブーツを履いていた。
>髪は黒く、こげ茶色の目には光をたたえ、鋭い視線を周囲に間断なく投げかけていた。
など。
もし街角でこの人に会っても高い確率で気がつきそうなくらいの人物描写。
こんな感じで、濃い人が次々と出てくる。
そして、チャンスとトラブルが次々とやってくる波乱万丈。
名作GETに暗躍する人々、舞う札束…
個人的にはギリシアの壺と、ロシア、エジプトの話が面白かった。
野中 幾美 (編集) 誠文堂新光社
日本でもじわじわと広がりつつある(でも難しい~)
トルコのレース編み オヤ
関連本がかなり出るようになりました。
ほとんどが、編み方を紹介したものなのですが、
この本は、トルコの地域ごとの特色を紹介したり、
実際に、おばちゃんたちが編んでいるところを取材したりなど
オヤが生まれる背景に迫った内容。
もちろん、編み方レシピも乗っていますが、他に比べると少ないですね…
個人的には、オヤ探訪でA5くらいの厚めの本を作ってほしかった。
ここからは個人的メモで
この本でとりあげられた「オヤの産地」を箇条書き。
ブルサ(Bursa):シルクのイーネオヤ
コザ ハン(KOZA HAN シルクバザール)
エスキ アイナル チャルシュ ESKI AYNAL CARSI アンティークバザール
Kapalı Çarsı-Eski Aynalı Çarsı BURSA TURKY
8:30-20:30(冬期9:00-18:30)日曜休み
イズニック(Iznik) 直径7~12cmの大きなオヤ
ムシュクレ村
ナウルハン(Nallıhan)立体オヤ
アンカラ県 オヤで町おこし
コジャ ハン:オヤ教室、布や糸も販売
オデミシュ(Ödemiş)渋めの色彩
手工芸バザール 土曜日9時ごろから夕方くらいまで
市立民族博物館 http://www.oykam.org/eng/
アイドゥン(Aydın)リアルな花のオヤ
※エフェオヤ
太陽や木の葉などをモチーフとした男性用のオヤ
アイドゥン、ナージシリ、オデミシュ、ミラス、キュタフヤ
イスタンブール エジプシャンバザール近くの問屋街
タリヒ クルクチュ ハン TARİHİ KÜRKCÜ HAN
Çarkçılar Sk,Tayahatun Mh,No:56 Eminömü Faith İstanbul Turky
7:30-19:30 日曜休み
エリック・ワイナ― 著 早川書房
「幸福」をテーマに、世界各地を旅する内容。
私は旅行記を相当数読んでますが。
これは秀逸!アメリカでベストセラーも十分うなずけます。
そこの国の空気感みたいなのがすごく伝わってきます。
>「警笛の音、人力車、頭に壺を乗せてバランスをとりながら歩く女性
>ピーナッツ売りの売り声、寺院の鐘の音。インド人のアクセントも好きだわ。
>本当にきりがないの。何もかも好きなのよ。」
>エマがあげたものの大半は聴覚に関係している。インドは物音が耳に心地よい国だ。
これまで。インド旅行記もいっぱい読みましたが、
この一文で、初めてインドっていいかも…と思いました
一番面白かったのがアメリカ人とイギリス人との違いで
アメリカ人は初対面でも、オープンすぎるくらい自分語りをする
(文中だと
>あなたの子宮摘出手術の話なんか聞く必要ないわ)
けど、イギリス人はまったく逆で
>彼の名前はジェフリー、CIAのどんな情報よりも貴重な情報だ。
なんて文章が出てくる。
あと、アメリカでは一家に一冊(以上かも…)的な
「自己啓発本」もイギリスでは全然読まれてないとか…
イギリス人は「ハグ」をしないとか…
へえ~。。
個人的にはなんとなく気になってた
モルドバを、なんとなく把握できたのが収穫でした。
アゼルバイジャンとタジキスタンもレポートしてほしい。
ギャヴィン・プレイター=ピニー 著 河出書房新社
この本を手にした理由は、イギリスを旅行して、
ロンドン→ライ間で
車窓から、まるで手にとれそうなくらい、間近に雲が見えてきて
すごくびっくりしたのよ!
他の場所でも雲の形が変で存在感が。
天候も晴→曇→雨→晴とめまぐるしく変わる。
なので、「雲を愛でる会」↓の創始者でもある作者が
http://cloudappreciationsociety.org/
イギリス人なのは、非常に深くうなずけました。
理科に弱くて、雲の成り立ちは、さっぱりわからなかった(苦笑)のですが。
間の雲にまつわる雑談やエピソードが面白いし、
(M&M'Sチョコレートが指定通りの色じゃないと
機嫌悪いミュージシャンって誰だろね…)
何よりも、作者の雲に対する偏愛ぶりが微笑ましい。
ラストの「Morning Glory」と呼ばれる巨大雲が圧巻でした。
動画ないかな~と思ったら。あった♪
すご~い!
惜しむらくは、BGMをこれにしてほしかった。
同じ意味なんでしょうか???
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ショップは今春オープン予定
ビーズ曼荼羅などを出品するつもり。